This entry was posted on 木曜日, 8月 13th, 2009 at and is filed under 2009年度学生研修プログラム選考論文, 学生招待研修プログラム. You can follow any responses to this entry through the RSS 2.0 feed. You can skip to the end and leave a response. Pinging is currently not allowed.
| 7年目を迎える関西クラブLA学生研修プログラムの研修生として下記3名の 学生が論文審査、面接結果選考されました。 |
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| 石田 直之 | 関西学院大学法学部法律学科 4年 |
| 藤田 浩輝 | 大阪大学 工学部 4年 |
| 鳥居 亜由美 | 同志社女子大学 学芸学部 英語英文学科4年 |
| (1) 石田 直之 | 関西学院大学法学部法律学科 4年 |
| 『関西の活性化のために』 | |
| 少子高齢化社会を迎え、大学全入時代と言われる今、大学は生き残りのために様々な変革を求められています。中でも大学が果たすべき社会的責任という意味では、学生は大学で学んだことを社会に出てから生かすだけではなく、大学生のうちから社会のためにそれらを生かし、大学がその地域に必要とされる存在になることが必要とされています。私は大学で兵庫県宝塚市の都市再生の活動に学生代表として携わり、街の活性化を目指して様々なプロジェクトを率い、その活動はマスコミ等にも取り上げられ、「街の魅力の発信」という大きな目標を達成することができました。その経験から、関西を活性化するために我々大学生は何をすればいいのか、何をするべきなのかということについて考えました。
まず、関西と一括りに言われましても、各地域は人、文化、歴史などにそれぞれ全く違った個性と魅力を持っており、それらを一元的に活性化させることは不可能です。より小さな単位であるそれぞれの街に目を向け、その地域ごとの特徴、魅力を最大限生かすことのできる活性化策を多面的に模索する必要があります。古くからの歴史があり、多様な成熟した文化を持っている関西だからこそ、地域の街の活性化こそが関西全体の活性化に繋がる重要な視点だと考えています。 街の活性化を考えるとき、大学は大きな役割を果たすことができます。「大学のある街」では従来、一部の商店街などが学生たちの消費行動によって発展するケースも見られましたが、積極的に大学と地域が連携し、”まち起こし”につなぐような取り組みはあまり見られませんでした。しかし、「平成の大合併」などを通じて全国の市町村の数は減少、不況も相まって街の活力は低下し、自治体や地域が地元の大学とともに都市再生の課題を共有する気運が高まりました。大学生の専門知識やマンパワーを街づくりに生かしたい地域と、学習の成果を実践する場を求める大学との間でニーズが合致したとき、「産官学民の連携」と呼ばれる街づくりの運動は一気に広がりを見せました。大学生は商学部のマーケティング理論、社会学部の社会調査手法等を駆使し、大学で学んだことをセミプロフェッショナルとして地域に還元し、地域はその受け皿として学生を受け入れた結果、関西のみならず全国で様々な成功例が報告されています。 しかし、あくまでも、街づくりの主役は大学生ではないということには気をつけなければなりません。私が宝塚で活動を始めたばかりのときのことですが、とにかく地域の商店街をどうにかしたいと言う思いが先行し、商店主の方にイベント企画や販促案を一方的に提案していましたが、1つも成功することはありませんでした。そのとき商店主の方に「わしらはこの土地で30年間商売を続けてきたんや!大学生に何がわかる!」とお叱りの言葉を受けたことがあります。その後、清掃活動やお店の手伝いを通じて信頼関係を築くところから活動をやり直し、半年後に、初めて本当の意味で共同開催したフリーマーケットのイベントは、大成功をおさめることができました。今では商店主の方々が毎月自主的に運営をされ、学生はサポートを行うという良い関係を築くことができています。この経験で気づいたことですが、行政や大学が主導の街づくりは絶対に成功はしません。街の活性化は「誰か」がやるものではなく、その土地で今後30年、40年と生活を続ける市民が主体となって、初めて成功するものです。大学が果たすべき役割は、街に眠ったキラッと光る原石を探して磨き、その魅力を最大限引き出して発信することです。街にはその土地ならではの資源が必ず眠っています。それは特産品や観光名所だけではなく、そこに住む人そのものかもしれません。大学の役割は、決して街づくりを主導することではなく、その街に住む人に主体性を持って自分の街のことを考えてもらい、自分の住む街を好きになってもらうことです。街にはびこる様々な垣根を壊し、しがらみを取り払うことで新たなイノベーションを生み、価値を創造する。そして内外に向けてその魅力を発信することが、大学生が行う街づくりのあるべき姿で、街で学んだ学生が社会の一員になったときに、自分の住む街のことを考え、行動できる大人になり、今度は自分たちが主体となって街をつくっていくことで、本当の意味での「街づくり」が行われると考えています。 私は来年の3月で大学を卒業し、在阪のテレビ局への就職が決まっており、一旦、宝塚市での活動からは離れてしまいます。しかし、今度は仕事として、テレビという無限の可能性を秘めたメディアで、街に眠った様々な魅力を取り上げ、関西の活性化に少しでも貢献することが、私の次の夢であり目標です。社会人として、また地域社会の一員として、生まれ育った地元「関西」をこれからももっともっと盛り上げていきたいと思います。 |
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| (2) 藤田 浩輝 | 大阪大学 工学部 4年 |
| 『関西の活性化のために』 | |
| 「ものづくり中小企業が若者を採用できる土台を創る」、これが私の考える関西活性化です。京都、大阪、兵庫といった他県と比較しても、ものづくり産業が多く、そして中小企業がそのほとんどの数を占める関西で、ものづくりを若者の力により活性化させる。それが私の考える関西活性化です。 私が、このような考えにいたったのは、先日3週間にわたる「京都市のものづくり活性化コンテスト」に参加し、現場で働かれている方々に触れたことが大きな要因です。自分の生まれ育った関西で、理系である自分の専門を活かして将来的に何かできないか。そう思い参加を決めました。そこで私が知ったものづくりの現状というのは、京都だけ4000を越える中小企業の53.6%に及ぶ2412社が後継者見つからず廃業を考えているという調査結果でした。若者のものづくり離れが進むと言われる現代ですが、中小企業において、このような結果を知り驚きました。ものづくり産業の歴史も長く、数も多い関西において、その数が半減することは雇用面、経済面だけでなく、何か大切なものまで失われてしまう気がします。技術力があり、伝統ある企業が、後継者を雇用できるよう支援し問題を解決できないかと思いました。
では中小ものづくりメーカーと学生の接点と考えた際に、学生が何に興味を持っており、また中小ものづくりメーカーが必要と感じているものは何かを調査しました。その際に、就職活動生に人気のある職種を調べた結果 一位「商品企画」 二位「マーケティング」 三位「営業、販売」 という結果が分かりました。そして中小ものづくりメーカーは、「今後強化したい能力は。」と言う質問に対して、 一位「技術力」 二位「販売力」 三位「企画力」 となり、「技術力」の次に、「販売力」、「企画力」に関心を持たれていることが分かりました。この調査から「販売・企画」に焦点をおいて接点を作ることをことはできないかと思い、以下の案を考え、コンテストで発表しました。 その案は「学生が製品を企画し、製作し企業に売り込む新感覚ビジネスコンテスト」を企画し、年内に実行できないかと活動しています。コンテストの内容というのは、学生が4,5人チームを組み商品を企画、それを「試作ネット」と協力し、製造、その後、学生自身が企業に営業し販売するというものです。「試作ネット」とは金属工芸から機械システム構築まで、幅広く製品試作を請け負う、中小メーカーの集合体で、「作れないものは無い」と言われているような組織です。 この企画の最大の目的は、学生にものづくりの楽しさを体験してもらい、製造業への関心を持ってもらうことです。私自身、先日参加させていただいたコンテストにおいて、チームで大学教授、中小ものづくり企業など19件のアポイントを取り、お話を聞きました。ものづくりをする際に、現場の声を聞くことは不可欠だと思います。この企画を通して、同じように学生に現場の声を聞く機会を設けることができると思います。また試作ネットと言うのは中小ものづくりメーカーの集合体であり、自然と学生との接点が生まれると思います。そして学生の中小ものづくりメーカーがプレゼンテーション、結果報告に参加することで、企画力、販売力の優れた学生にコンタクトを取れる場所になると考えています。 この案はまだ4人のチームメートと動かし始めたばかりのもので、実行には引き続き試作ネットへの協力依頼、中小ものづくり企業への協力依頼などを行っていく予定です。 多くの学生が大手企業だけでなく、中小企業で働きたい、そんな声が出てくることを願い。小さな町工場がこれからも続き、発展していく。そんな関西を大切にしていきたいと思っています。 |
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| (3) 鳥居亜由美 | 同志社女子大学 学芸学部 英語英文学科4年 |
| 『関西の活性化のために』 | |
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《伝統を、あそぼう!》これが私の掲げる関西活性化のテーマです。 日本の伝統文化は世界に誇る最高のエンターテインメント…私はそう感じています。そのためには、伝統文化を現代に合った形で生活に取り込み、「伝統的な文化をライフスタイルにする」ことで、人々の暮らしに色彩を与え、関西を活性化することを考えています。 関西は長い歴史を持ち、古くから豊かな精神文化が育まれてきた地域です。そこには今も暮らしの中に伝統文化の息づかいを感じます。とりわけ奈良、京都はかつて都が置かれたことからも、多くの先人達の知恵と創意工夫、感性が残されています。 しかし、「伝統文化」と聞いてこれまで私がイメージしていたのは、限られた人の趣味や教養であるような、垣根が高く、ふだんの生活とはかけ離れたものでした。 私は幼い頃から海外に憧れ、大学ではESS部に所属して、週に一度清水寺で外国人観光客にガイドをしています。夏休みには二ヵ月間カナダに留学し、ホームステイしながら語学学校に通い、英語漬けの日々を過ごしました。 また、友人達と立ち上げたボランティア団体では、ラオスの教育環境の整っていない地域に小学校建設を計画し、チャリティイベントなどによって資金を集め、一年半後に念願の学校を建設することができました。仲間と現地での開校式に参加したことは忘れられない思い出です。 こうした留学体験や、海外でのボランティア活動を通して学んだことは、広い視野を持って世界と向き合うことの大切さでした。そして、自分に欠けていることは、”日本人として世界と向き合う姿勢が足りない”という点でした。 日本の文化はもとより、子供達が抱えている問題、政治経済、社会問題など、海外に行くと「日本人としての意見」を求められます。また日本を訪れた外国人は私が当然知っているものして、さまざまな質問を投げかけてきます。そんなとき満足に応えることができず、相手をがっかりさせたことが何度もあり、私自身も落ち込んでしまいました。こうしたことから、自分が生まれ育った「日本」という国を学び直す必要があると考えたのです。 今年五月、京都の町屋で「お茶、お香、ZEN、和菓子」など、和の文化をあそびながら学び、生活の中に「和」を取り入れるという活動を始めました。その名も《ならいごとの十色〜TOIRO》といい、日本文化を「和のための和」として限定するのではなく、「暮らしの中の和」、「日々の中で活きる和」として捉え、誰でも参加できる自由でカジュアルな場作りを目指しています。 TOIROでは「四季」と「六つの感覚」を大切しています。「四季」は、春夏秋冬、四季折々に移り変わる風情や催事、作法などを取り上げた活動を、「六つの感覚」では、一年を通して「香る、味わう、観る、聴く、触れる、感じる」の六感を丁寧に磨くことで、和のセンスを高めようとしています。 私はここで活動する唯一の学生として、この取り組みを広めるリーダーとなるとともに、TOIROのコンセプトを体現するモデルとなりたいと思っています。古都京都ならではの精神風土が生み出した”しきたり”や”作法”を体得し、私自身が発信者となって、関西を活性化していきたいと考えています。具体的には、修学旅行で京都を訪れた高校生は京文化を体験するためにいくつかの観光地や工房を訪れます。しかし、TOIROの大きな町屋のそれぞれの部屋で京文化を楽しめるクラスを開くことで、彼らが短い京都滞在のなか、充実した時間を過ごし、伝統文化を楽しく深く体験することができるのではないかと考えています。 また、先日私は京都の美山で田植え体験をしました。稲作の国である日本でお米を作ることはとても大切なことだと考えていましたが、初めての体験でした。手植えで稲苗を植えていくのはとても大変な作業で、機械化されるまではこうした苦労があったのだと実感しました。しかし今、日本では米の消費量が減り、カリフォルニア米などが輸入されることもあって、減反政策が取られています。今後、お米をめぐる問題はどうなっていくのか、きれいに植えられた水田を眺めながら考えました。そしてカリフォルニアではどのような米作りがされているのか、空想していました。 関西活性化の主役は、そこに暮らす「人」です。一人十色のライフスタイルを提案し、生活に新たな彩りを添えるお手伝いをすることが、いま私が目指していることです。将来的には日本の文化を海外に広め、「日本人」として世界と向き合い、国と国の架け橋となっていきたいと考えています。そのためにも今回の研修に参加し、日系企業が海外でどのような活躍をし、そこで働く人々がどのような夢を持っているのかということを、この目でしっかりと見てきたいと考えています。 |
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